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2018年5月7日月曜日

ダブルルーメンチューブ抜管に際してのチューブの入れ替え

という題名で書かせていただいた文章が、LiSA5月号 (LiSA VOL.25 NO.05 564-8.)に掲載されました。
この文章を書くにあたり、沢山のご支援を下さった先生、また前任地で多くの経験をさせて下さった皆さまに深く感謝申し上げます。

記載内容について、ご意見頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年4月29日日曜日

4月終わりに

いろんなものに翻弄され、また、いくつかのことは、自分の意思決定のために起こり、それらに絡め取られながら2018年の4月が終わろうとしています。

新しい地に引っ越し、新しい地で麻酔をし、はじめて会う人ばかりのところで色々な仕事をすることになりました。ありがたいことに皆さん優しく接して下さいます。

自分でコントロール不能なことについては取り敢えず適度に距離を置きつつ、コントロール可能なこと、かつ、できることについては積極的に行っていくつもりです。まだ自分がどのような形でそれに関われるか、について具体的なイメージが湧かないこともありますがーそれが自分にとっては一番の関心事なのですがーそれについては流れるままとして、臨床に関連することははっきりとした目標がそれぞれあるので、ひとつひとつを大事にしたいと思います。

この1ヶ月間は研修医のような気分でした。研修医ならば、何か不適切な言動をしても、色々な言い訳(その人本人が意図的に言い訳するかどうかは別としても)が、同じ職場の社会人2年 から40年くらいの方々に通用するかもしれません。

ですが、私は社会に出て、既に14年目です。初めての場所といえども、医師の資格で仕事をしているには変わりないですし、麻酔科医の資格で仕事をしているにも変わりないです。何も言い訳できません。

何も変わっていない。変わったと思っているのは自分だけ。

私はこれまでと同じように、自分ができることを最大限やるだけです。
つまり、謙虚に、怒らず、こつこつと。

この1年が、挑戦の1年になるように。これから先、数十年、自分が社会との関わりを楽しんで充実して生きられる、その準備の1年となるよう、できそうなことは、許す限り、全てしてみよう。現状維持は最大の敵。最大の敵はいつも自分自身。

ガンジーの言葉を思い出す。

明日死ぬと思って生きろ、永久に命があると思って学べ

2018年1月29日月曜日

(麻) JB-POT again - 第14回JB-POT認定試験受験記

先日、2017年11月に第14回JB-POT(日本経食道心エコー委員会)認定試験を受験してきました。
2009年以来の受験なので8年ぶりです。
all CBTとなり、受験料も¥43,200にあがっておりました。

受験理由は2008年の合格の期限が2018年末で失効するためでした。

仕事と子育て(というほど子育てには参加できておりません)で忙しく、受験勉強の時間がほとんど取れない状況でしたが、幸運にも(本当に全くの幸運です)合格の通知をいただきました。

動画:80分33動画35設問
一人一人自分の目の前にあるパソコンで受ける形式なので、気になる動画はなんと!何回でも見ることができました。流石に一時停止やスロー再生はできません。

昔受験した時は2回動画が流れて終わりだったので、8年前より受験生に寄り添う形の試験になっていたかと思います。

以下、試験問題の中で、出題された(ような気がする)ことの羅列です。

・カラードプラ、何の設定を変更したか、2Dゲイン、カラーゲイン?
・TGA手術後の右左の酸素飽和度どちらが高いか、右室と思われる場所、術後、画像上のどの血管とつながっているか
・大動脈弁下VSD、選択肢の中で誤っているのはどれか。
・肺がん合併患者のTEE:腫瘍はLUPVから?LLPVから?、大血管に浸潤している?腫瘍は嚢胞様?
・解離で送血開始して、下行大動脈短軸像で偽腔が大きくなってくるところ。正しいのは?:直ちに送血をとめる
・2症例分のRWMAをいろんな断面から見せる動画。壁運動異常で正しい組み合わせを選ぶ
・4症例出て、VSP、左室自由壁破裂、僧帽弁腱索断裂など正しい病名の組み合わせを選ぶ。そしてそれに対する正しい治療はどれかを選ぶ。2連問
・PLSVCの動画。2連問
・bicaval viewにうつっているもの。正しいものは:ユースタキ弁とSVCからのガイドワイヤーかなにかを選ぶ
・Bentall術前と術後のTEE.PFOも合併している。明らかに右心不全。選択肢から正しいものを。PFO flowがCPB前後で逆方向になっている
・ASDいろんな角度から。この症例のリムで一番長いのはどこ?:SVC、冠静脈洞、房室…、など

そして、お昼ご飯タイムです。おお!浅草今半のお弁当!なのにあけてみると幕の内弁当な内装にがっかり。お肉が苦手な受験生もいるでしょうから仕方ないですが、午前中にTEEの動画を死ぬほど見て枯渇した私の脳に糖を補給するには不十分なように感じました。

お昼ご飯をあっという間に食べてしまい、まだ小腹が空いていたけど、自分の持ち物をクロークにほぼ全て預けてしまい、会場の外に出る元気もない中、会場内で、手が付いてない状態でうず高く積まれているお弁当をもう一個もらおうかと思案してぼんやり過ごしていると午後の部がはじまりました。こちらもCBTですので、バソコン画面上でカチカチカチカチと、正解と思われる選択肢をマウスでクリックしていきます。

文章選択問題:120分80設問
・フレームレートの計算問題
・折り返し速度の計算問題
・プローブ内の構造:順番で正しいもの
・収縮性心膜炎のエコー
・拘束型拡張障害の心エコー
・MS患者のPHTによる弁口面積測定に影響与える疾患:severe AR
・TOFで大動脈騎乗が最もよく描出できる断面は

 などなど。

座学の時間が圧倒的に足りなかったので、超音波の原理の分野は惨憺たる得点率(30%くらい)でしたが、毎週のように心臓手術の麻酔を担当し、一緒に心臓手術の麻酔を担当するレジデントの先生の指導に絶対的な責任をもつ立場、かつ、心臓外科の先生とTEEの所見を元に、稚拙かもしれませんが議論して判断をしなくてはならない立場において、ときには深夜に行われる手術に意識朦朧としつつも何とか食らいついて、TEEで心機能を評価し続けたのがよかったのかもしれません。

今回の受験にあたり、参考にした本は、京都府立医大の先生方が翻訳された「周術期経食道心エコー図ー効率的に学ぶために」だけです。それすら、全てこなせませんでした。
あとは、日々の臨床と、過去の自分のブログの記載。

こんな幸運、もうないだろうから、今回の合格が有効なうちに心臓血管麻酔専門医試験を受験したいと思う今日この頃。





2018年1月27日土曜日

resume

2年3ヶ月ぶりにブログを再開することにしました。
振り返ると、このブログに記載すること、または記載内容は自分にとっての、発火装置でした。

2008年にブログを開始して、あっという間の11年目ですが、自分が何かしら成長できるよう期待して(全くの私的な動機ですが)、書くことを再開したいと思います。

2015年10月19日月曜日

(研) 仕事が形になりました

明日の臨床麻酔とは余り関係がないといえばないのですが、私が大学院生だったときにした実験が、2篇の論文になりました。どちらもOpen Journalですので、全文読めます。

1. Ito H, Uchida T, Makita K. Interactions between rat alveolar epithelial cells and bone marrow-derived mesenchymal stem cells: an in vitro co-culture model. Intensive Care Medicine Experimental 2015, 3:15 doi:10.1186/s40635-015-0053-2
http://www.icm-experimental.com/content/3/1/15
2. Ito H, Uchida T, Makita K. Ketamine causes mitochondrial dysfunction in human induced pluripotent stem cell-derived neurons. PLoS One. 2015 May 28;10(5):e0128445. doi: 10.1371/journal.pone.0128445. eCollection 2015.
http://journals.plos.org/plosone/article…

私にこのような機会を与えてくださった皆様に深く感謝いたします。どうもありがとうございます。

これはスタート地点で、これから先の道は、自分で切り開いていかなくてはなりません。どんな道を切り開こうか。

2015年10月13日火曜日

(麻) 「ビジュアル麻酔の手引」発売されました

「The Anesthesia Guide」の翻訳本が発売されました。
「ビジュアル麻酔の手引」というタイトルになっています。


シンプルな装丁です。
幾つかの章で、私も翻訳を分担させていただきました。

臨床麻酔の広い範囲をカバーする本になっています。
手にとっていただければ幸いです。

2015年1月28日水曜日

(雑) 坂村真民の詩に学ぶ

気がついたら、1月もあっという間に終わりそうです。

***
手元に「詩集 念ずれば花ひらく」(サンマーク出版、1998年)があります。

素晴らしい作品の数々が収められていますが、私は「こちらから」という作品が好きです。p42-43より引用させていただきます。

***
こちらからあたまをさげる
こちらからあいさつをする
こちらから手を合わせる
こちらから詫びる
こちらから声をかける
すべてこちらからすれば
争いもなく
なごやかにゆく
こちらからおーいと呼べば
あちらからもおーいとこたえ
あかん坊が泣けばお母さんがとんでくる
すべて自然も人間も
そうできているのだ
仏さまへも
こちらから近づいてゆこう
どんなにか喜ばれることだろう
***

自分の中に住む不安や怖れを1つでも駆逐して、自分が為すべきことに没頭できますように。

今年もよろしくお願いいたします。


 

2014年11月20日木曜日

(雑) シッダールタに学ぶ

高橋健二氏訳のシッダールタ(1922年ヘッセ著、1959年訳、新潮文庫)の、物語の最後に近い部分にこのような記載があります。

***

「・・・そうすれば、いっさいは私にとってよくなり、私をそこなうことは決してありえない。抵抗を放棄することを学ぶためには、世界を愛することを学ぶためには、自分の希望し空想した何らかの世界や自分の考え出したような性質の完全さと、この世界を比較することはもはややめ、世界をあるがままにまかせ、世界を愛し、喜んで世界に帰属するためには、自分は罪を大いに必要とし、歓楽を必要とし、財貨への努力や虚栄や、極度に恥ずかしい絶望を必要とすることを、自分の心身に体験した。―おおゴーヴィンダよ、これが私の心に浮かんだ思想の二、三なのだ」
・・・
中略
・・・
だが、これ以上それについてことばを費やすのはやめよう。ことばは内にひそんでいる意味をそこなうものだ。ひとたび口に出すと、すべては常にすぐいくらか違ってくる、いくらかすりかえられて、いくらか愚かしくなる。―そうだ、それも大いによく、大いに私の意にかなう。ある人の宝であり知恵であるものが、ほかの人にとっては常に痴愚のように聞こえるということにも、私は大いに同感だ」(151-2頁)

***
Dream Theaterのバラード”The Spirit Carries On”。


I may never find all the answers
I may never understand why
I may never prove
What I know to be true


But I know that I still have to try

***
自分の思うスピードで出来たことが何1つなかったような気がする33歳でしたが、亀のような速度でも、少しずつ少しずつ人生が良い方に進んでいることを期待。

2014年10月14日火曜日

(麻) 臓器循環を決める血圧とは

というお題で書かせていただいた文章が、LiSA10月号のp.958-9に掲載されました。ご批判いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2014年9月1日月曜日

(音) Mr. Childrenの3曲

自分の人生なのに、全く制御不能だと感じたことがありますか?私のこの8月は…というかこの1年3ヶ月ほどは、ずっとそんな状態でした。その間にも、Mr. Childrenの曲を何度も聴いたりしました。Mr. Childrenに限らず、沢山の音楽を聴いてました。ただただ音楽を聴くために。今日は、Mr.Childrenの中でも特に好きな3曲を貼っておきます。


「僕らの音」です。


まだ まだ まだ イントロも終わってない

あとは「es」です。


"答え"なんてどこにも見当たらないけど
それでいいさ 流れるまま進もう

あとは「タガタメ」です。


左の人 右の人
ふとした場所できっと繋がってるから
片一方を裁けないよな
僕らは連鎖する生き物だよ
この世界に潜む 怒りや悲しみに
あと何度出会うだろう それを許せるかな?