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2009年12月30日水曜日

The most impressive books(2009年に読んだ本)

以下に今年特に思い出深い本を並べてみる。
数字は順位ではなく単に読んだ順である。
数えてみたら今年は全部で170冊弱読んでいた。
ちなみに医学関係で購入したのは50数冊。
もともと多読ではないので、ここ数年では一番読んだ部類に入る。後から思い返すといつ読んだのか謎である。
今年の読書の傾向としては圧倒的に自己啓発系の本が多かったことである。2,3,5,6等の本にもっと早く出会っていれば…とちょっと思うこともあるが、もっと早く読んでいたら心の肥やしになっていなかったかもしれない。だから今年読むことができたことに感謝したい。

1.ベストパートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた/著:ジョングレイ、訳:大島渚訳/知的生きかた文庫、三笠書房
2、史上最強の人生戦略マニュアル/著:フィリップマグロー、訳:勝間和代/きこ書房
3、7つの習慣―成功には原則があった! /著:フランクリンコヴィー、訳:川西茂/キングベアー出版
4、さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす/著:マーカス バッキンガム、ドナルド・O. クリフトン、訳:田口 俊樹/日本経済新聞出版社
5、夢を実現する戦略ノート /著:ジョン・C. マクスウェル、訳:斎藤孝/知的生きかた文庫、三笠書房
6、思考は現実化する【携帯版】/著:ナポレオン・ヒル、訳:田中 孝顕/きこ書房
7、自省録/著:マルクスアウレーリウス、訳:神谷 美恵子/岩波文庫
8、理系のための人生設計ガイド/著:坪田一男/講談社ブルーバックス
9、投資戦略の発想法2010/著:木村剛/ナレッジフォア
10、TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究/著:ハイラム・W. スミス、訳:黄木 信、ジェームス スキナー/キングベアー出版
11、怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉/著:アルボムッレ スマナサーラ/サンガ新書
12、<貧乏>のススメ/著:齋藤孝/ミシマ社

昔何かどこかで以下のフレーズに出会った。
「10代にやったことで20代が決まる、20代にやったことで30代の人生が決まる。」
至極当たり前なのだが、自分にとってこの言葉は非常に重い。今医師として仕事をしているのは10代の下積みがあったからである。では30代はどうなる?20代は前半を浪費した気がしてならない。最後の1年はとっても大事に使おう。時間は何よりも大事な資源である。

2009年12月29日火曜日

ACLS guideline2005受講

夕方の有楽町線内、3人がけの優先席に高校生くらいの男子3人が、アニメキャラがプリントされた大き目のペーパーバッグをいくつも持って座っていた。疲れ果てた表情でうつらうつらしながら。そういえば今日はビッグサイトで開かれる同人アニメの祭典(day 1)だったことを思い出した。きっと目当ての同人誌を買うために何時間も並んだのだろう。彼らもまた闘いの後なのか。

私はといえば予てからの懸案事項だったACLS guideline 2005のコースを受講してきたところだった。勿論麻酔専門医試験の受験資格を得るため。3年前に受けたguideline 2000との記憶と比べると随分と胸骨圧迫の比率が増えた。昨日今日の2日間で「私が医師になってから行った胸骨圧迫の回数」をゆうに超えた。胸骨圧迫のし過ぎで左手の手背がとても痛い。絶え間ないCPRというのは本当だった。明日の当直ではきっと喉頭鏡を握れないに違いない。手術室内でACLSを発動させる状況には全くもって遭遇したくないが、今日学んだことは実地ではきっと役に立つだろう。

会場が銀座線京橋駅の近くだったため、簡単に昼食を食べられるところがないかと心配していたが、オフィスが多いせいか杞憂に終わった。初日に食べた「チャーハン検定認定の店」のチャーハンはそこまで自分の口には合わなかったのでちょっとがっかりしてしまった。そのため今日は立ち食いそばで済ませてしまった。米がパラパラなのはよいと思うのだが、味付けが自分のストライクではなかった。ご近所の430円のチャーハンの方がよっぽどおいしく感じた。

闇夜の月

暖かい気持ちになると普段より感性が鋭くなる。
それは自分以外の全ての人には皆その人の歴史があり、尊重すべきものであること。感謝と尊敬の対象となること。謙虚に学ぶところがあること。overworkになり視野が狭窄するとついつい忘れがちになるが、とっても大事なことである。
小学6年生のとき、校長先生は私たち6年生ひとりひとりに対するメッセージを色紙に書いてくださった。格言というか戒めというか。他の人たちにどんなメッセージが送られたかはまったく覚えていない。だが私に送ってくださった言葉は今でも覚えているし、色紙も大事に保存してある。
そこには力強い達筆な毛筆で漢字6文字が刻まれている。

「我以外皆我師」

今一度私の中の原則を思い出そう。

月はいつでも太陽の光を跳ね返し、明るく輝いている。どんなに荒天だろうとも。

還暦のお祝いの席に同席させていただいて考えたこと。

2009年12月27日日曜日

reunion

仕事を全く離れて真面目な話やしょうもない話、玉石混交に語り合えるのは10代を共に過ごした仲間とだからか。
高校を卒業したのが10年前。10年分それぞれ別々の時を過ごしたはずだが、時々その時間を交錯させ今日という日を迎えている。昔の友人と会い話すことは普通のことかもしれないが、奇跡的なことでもあるように感じる。今日を迎えることができたことに感謝し、これから先も一生懸命生きていこう。

AVATAR☆☆☆☆☆

私の中では「殺人魚フライングキラー」以来の衝撃だった。
RhapsodyとWithin' Temptationが紡ぐ音楽にパンツァードラグーン(昔セガサターンというゲーム機で発売されていたシューティングゲーム。竜にまたがって敵を倒していくゲームである)の世界が混ざったような世界だった。もう感想もない。圧倒的な独創性、美しい世界描写。3Dメガネで映画を観たのは初めてだったが、完全に世界に引き込まれて現実世界に戻りたくなくなってしまった。
真冬の夜に片道自転車30分こいで見に行った甲斐があった。
映画は受身の娯楽だが、観た後にいろいろと考えてしまった。

2009年12月23日水曜日

腕神経叢ブロック 続き

鎖骨下アプローチ、カテーテルによる持続鎮痛に関して。
0.2%ロピバカイン4ml/hから0.05~0.1%にすると手指も動き、リハビリに良いようだった。

今日ようやく投稿論文一式の準備が整った。明日には送付できそうである。

2009年12月21日月曜日

a new notebook

散々悩んだ挙句、新しいモバイルノートを買うことにした。
自分が欲しかったのはバッテリー10時間以上、画面12~14インチ、ドライブ付き、重量1.5kg以下、Windows 7。ということでそれらを検索の条件に入れただけでごく少数のパソコンに選択肢が限定された。
アフターケアを考えるなら多少値が張っても近くの量販店に行くのがベターなのかも知れないが、これまで購入したパソコンでアフターケアを利用したことがないことに思い至り、インターネットでの通販を選択した。年末に近づき出荷まで時間がかかるだろうが気長に待ちたい。

2009年12月19日土曜日

腕神経叢ブロック(鎖骨下アプローチ)

今週の木曜日、橈骨遠位端変形治癒骨折後の整復術に対して上記麻酔を行なう機会をいただいた。
数冊の教科書での予習とイメージトレーニングの反復、エコープローベを事前に実際にあてて神経の見え方を確認して当日に臨んだ。指導医がいるとはいえ、患者さんにブロックを施行するのは、施行させてもらえるのは自分なので、決して適当にはできない。前の晩はちょっと興奮して緊張してなかなか眠れなかった。
50分ほどかけてブロック施行に必要な針、薬剤、その他を手術部内をうろうろとまわって準備する。朝イチ8時40分の入室。首尾よく静脈路を確保し、フェンタニルとミダゾラムを少量使用した後にエコーで神経叢をプレスキャンする。幸いほっそりとした体格の方だったので、想定通りに腋窩動脈が見え、周りに3本の神経束を同定。思いの他順調にブロックを施行できた。エコーガイド下神経ブロックはエコープローベを左手で把持しながらエコーモニターを見つつブロック針を進めていく、という操作を行うわけだが、これがなかなか難しい。エコーで見えている画面上で見えるよう針を進めていくので慣れが必要である。
 今回は術後鎮痛のためにカテーテル挿入が必要だった。手術部位が橈骨ということで後神経束近傍にカテーテルを留置した。カテーテルの視認性がエコー上思わしくなかったので薬剤を注入して正確な位置にあることを確認した。

 IP合併や重症筋無力症の胸部手術で難しい症例があったり、心外手術のオンコールに対応して病院に泊まったり、インシデントレポートが数件あがったりと結構忙しい週だった。一つ一つのピンチに真摯に対応することで少しずつレベルアップしていくと信じて頑張りたい。

2009年12月9日水曜日

第11回TEE講習会の募集開始

12月7日から心臓血管麻酔学会会員向けに上記の募集が始まっている。
講習会は3月6日と7日の2日間。参加費は20000円である。
非会員は12月21日から応募でき、参加費は27000円である。ちょうど学会年会費1年分だけ高い。
この講習会は私も過去2回参加したが、集中力を保ったまま最初から最後まで聴講するだけで相当な体力を消耗する。一晩中大動脈弓部置換の麻酔をやった後のような。だが、目的意識があれば(JB-POTに受かりたい、とか自分のTEEで患者さんの予後を少しでもよくしたい、など)非常に得るものが大きいと思う。今回は1日目の最後のセクションにJB-POTの過去問を解く時間もあるようだし、興味があれば積極的に参加したほうがよさそうである。

EGO WRAPPIN' の名曲「色彩のブルース」を愛聴して久しいが先日ベストアルバムが出ていることに気づいてレンタルしてみた。タイトルは「BEST WRAPPIN' 1996-2008」で二枚組。アップテンポな曲が多い「ヤルキ盤」とムーディなゆっくりめの曲が多い「セツナ盤」という分けられ方をしており、気分に合わせて変えられるところが嬉しい。

2009年12月8日火曜日

diagnosis of iliotibial band syndrome (ITBS)

今日は当直明けだったので最近気になっていた右膝外側の痛みを見てもらうために近所の整形外科で診察を受けてきた。
夕方だったので1時間くらい待たされるかと思いきや、運よくすぐ見てもらうことができた。診察は非常に丁寧で、説明・対応は親切で非常に分かりやすかった。
症状はランニング中、10分程度走っていると痛みが出るというものだったが、どうやら「腸脛靱帯炎」が一番疑われるということだった。
ランニング、サイクリング、ハイキング、ウェイトリフティング等でよくみられる疾患らしく、まさに自分が最近やっていることが負担になっていることは間違いないようであった。
説明によると走っていて、足が接地する際に「knee in」という状態、つまり内股のようになっていて、靱帯に負荷がかかっているようである。対応としては圧痛部位のマッサージ、走り方を意識して変える、走る場所を変える(これはいつも道路の同じ側を走っていると同じ場所に負荷がかかるから道の反対側を走るだけでも違うということであった)、ランニングシューズを負荷が軽減できるようなものを選択する、などが挙げられた。
流石整形外科の開業医の先生は私が自分でもわからなかった圧痛点をピタリと刺激してくださった。
理学療法士さんのマッサージの指導もあり、行ってよかった。

明日の胸腹部大動脈瘤の麻酔もきっとうまくいくだろう。

2009年12月5日土曜日

カールじいさんの空飛ぶ家☆☆☆☆

10ヶ月ぶりの映画館だった。全編温かさでいっぱいの映画だった。
一般公開初日ということもあり、レイトショーながらけっこうお客さんはいっぱいだった。

第6回JB-POTの結果が返ってきた

合格できていたのでほっとした。

文章問題 51/80 (63.75%)
ビデオ問題 26/40 (65%)
総合 77/120 (64.1%)

受験用に使用していた問題集「Perioperative Transesophageal Echocardiography Self-Assessment and Review」のあまりの正答率の低さに今年は記念受験になるかな、と半ばあきらめていただけに嬉しい結果となった。

確か昨年はクリスマスのころに結果が返ってきたので今年は合格通知が早い。相対順位は142位と昨年より落ちたが、ビデオ問題の得点率が上昇した。3~4週間に1回位でしか心臓外科の麻酔を担当する機会がなかったが、少ない機会でもきちんと計測したり記録したりしたことが少しは結果に反映されたようだ。少しでもadvanceに到達できるように努力していこう。英語での試験問題にもついていけたことは自信にしよう。