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2010年10月25日月曜日

(音) Dimmu BorgirのAbrahadabra (2010年)

バンド名は「ディム・ボガー」と読みます。
ノルウェーのシンフォニック・ブラックメタルバンドの9作目です。白塗りメイクも纏っているコスチュームもやっている音楽も、今が21世紀だということがどうでもよいくらい、完全に我が道を行っています。
クリーンヴォーカルパートを担っていたICS VortexとキーボードのMustisは、このバンドのかなり重要な位置を占めていた筈です。ですが彼らは本作発表前に脱退してしまいました。バンドは相当な痛手を負ったはずですが、本作を聴く限りそんなことはまるで関係ないようで、完成度は非常に高い。アルバムのどの音節を切り取って聴いてもDimmu Borgir節が炸裂している、ファンには堪らない作品に仕上がっています。オーケストラを多用しているためか、これまでの彼らの作品では最もポップで聴きやすい作品です。中でも天から悪魔の軍団が舞い落ちてきたかのような禍々しい「Gateways」は彼ららしさが詰まった殊色の名曲です。
YouTubeで294万ヒット(2010年10月現在)を記録している「Progenies Of The Great Apocalypse」のプロモーション映像が未だに頭から離れませんが、「Gateways」の映像も結構楽しめました。