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2011年3月23日水曜日

(本) WEDGE4月号

特集「若手がつくる若者消費」を読む。誰もが節電を声高に叫んでいる震災後の今この時期に出す記事としてはなかなかチャレンジングな内容である。

車を買わない。旅に出ない。酒は飲まない。家電に関心はない。

と若者は一般的に思われているらしい。
三十路になったばかりの私が「若者」に入るかは不明だが、確かにこれらのものにあまり興味はない。そんな若者向けに商品を開発し、何とか買ってもらおうとする企業、人々の話が掲載されている。なるほど、人々の興味関心消費行動が多方向に拡散してしまった今、ヒット商品を作るのは、並大抵の努力と根性では不可能だろう。国民的に多売れするのは、水、米、卵、牛乳、電池、ガソリン、懐中電灯、カップラーメン、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、マスクなどなどなどなどの生活必需品+αだ(被災地でなら分かるが、被災もしていなければ、大した放射線も飛散していないのにこれらの物資が首都圏でなくなるのは全く理解できない)。

経済が伸びていくためには、みんなにお金を使わせなきゃならないんだろうけど、車を持っていない、家にいるのが好き、チューハイ1杯で酔っ払う、家電は壊れたときにしか買わない私のような人間は資本主義社会の敵なのだろうか。それらのものがなくても人生は十分楽しいけど。