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2011年4月10日日曜日

(雑) 都知事選

都知事選が終わってしまった。
私が票を入れる候補者は、落選することが多い。今回もまた落選してしまった。

3月11日の震災の影響で、広報も街頭演説も、マスメディアでも、殆ど政策討論が聴かれず、見られず。個々の候補者のマニフェストなるものは、積極的に得ようとしなければ得られなかったのが今回の選挙。まぁ民主党が政権をとったことからも分かるように、マニフェストの中身なぞ、多くの選挙民は確認していないのである。単なる知名度、人気投票の結果にしか過ぎない。
こんな選挙ならば、マスメディアに非難されない仕事をしているような現職の知事であれば、選挙戦に有利なのも当然だろう。それにしても「津波は天罰」発言があったにも関わらず、である。メディアに嫌われていないというのは選挙戦においてとても大事なこと。もし首相が「津波は天罰」と言っていたら、この時期でも辞職に追い込まれていたに違いない。

都民が安定を求めた、というのがメディアの論調だが、現職知事は高齢は高齢。高齢だろうがなんだろうが、命懸けで原発事故の任務に当たった人々の前で涙を流して礼を言うような、そんなリーダーならば着いて行きたいと思う人も多かろう。向こう4年の任期を全うできるか、体力の面からみると心配になってしまうが、日本人男性の平均寿命直前の、あの年になっても261万票を集めることができるのは流石である。
そして多くの人から必要だと思われているということは、きっと知事自身のやる気にもつながっているに違いない。人から求められるということは、とても幸せなことである。